いきなりの駄洒落、失礼いたしました (-_-;)
国内で“配当貴族”と聞いてすぐに思い浮かぶ銘柄と言えば「花王」ではないでしょうか。
今週2/3(木)、花王の決算短信の発表があり、2022年12月期の年間配当が4円増配(予想)ということで、33期連続増配になる見通しです。
1990年3月期の年間配当7.1円から始まり、2021年12月期の年間配当が144円、2022年12月期は年間配当が148円(予想)ということで、この間に年間配当金が約20倍になったという計算になります。
日本のバブル崩壊後「失われた30年」とよく言われますが、この間に賃金はほとんど上がることなく景気は低空飛行を続けたままです。
しかも、預金金利は1年ものの定期預金で、1990年は4%台半ば〜6%台前半を推移していたのが、今や0.01%にも満たない、ほぼゼロのような状態です。
花王は30年程の間に配当金が約20倍になったのです!
これが資本主義経済の面白いところでもあり、恐ろしいところでもあります。
日本はこれまで過去の栄光に甘んじてきたわけではないでしょうが、具体的な数字を見ますと本当に考えさせられます。
過去には「貯蓄から投資へ」と言われていたこともありましたが、それも一過性の形ですぐに萎んでしまいました。
もちろん利子や配当が全てというわけではありませんが、過去から現在に至るまでの金利の推移を見ますと、何とも言えない諦めや妥協に似た感情が渦巻いているようにも思えるのです。
あるいは、周りのみんなが何となく納得しているようなので…という自分に都合の良い解釈をしているように思えてならないのです。
花王の配当の話から思わぬ方向に脱線してしまいましたが、みなさんは今後資産をどのように活用されますでしょうか。
株価(2022.2/4現在):5,366円、PER:21.73倍、PBR:2.63倍
2021年12月期業績 売上高:1,418,768百万円(前期比102%)、営業利益:143,510百万円(前期比81%)
なお、営業利益の悪化原因ですが、世界的な原材料価格の高騰や物流の混乱によるものです。
今後、商品への価格転嫁をスムーズに行えるかどうかが、現在低迷している株価の上昇転換へ向けての肝になりそうです。
なお、特定の金融商品の売買を勧めるものではなく、投資は自己判断でお願い申し上げます。
ではでは。