先週後半はスコーピオン・キャピタルに振り回された⁈(2024.6/9)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

日経平均株価は退屈な動きが続いていますが、これこそが日経平均らしさでしょう(笑)

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さて、何かと話題の多いレーザーテック(6920)ですが、先週はいつも以上に話題性がありました!

レーザーテックは日々の株式売買代金が常に上位にあり、短期トレードを主戦場とする個人投資家に人気の銘柄のひとつです。

そのレーザーテックに対して、アクティビストで空売り投資家のスコーピオン・キャピタルが不正会計の疑惑があるというレポートを6月5日(水)に出しました。

私は短期トレーダーではありませんが、以前にレーザーテックの将来性を買って最低単元株数だけ保有しています。(売買せずに持ちっぱなし(笑))

レーザーテックはこれまでもジェットコースターのようなチャートの動きを見せていましたので、単に株価が急落しただけなら気にならなかったのですが、不正会計という問題提起には、さすがに焦らずにはいられませんでした…(^_^;)

不正会計で真っ先に思い出すのは何と言っても2001年10月のエンロン事件ではないでしょうか。

エンロン事件では、当時お世話になっていた方の保有していた投資信託がこれが原因で急激に棄損してしまったことを覚えています。

そのこともあったので、レーザーテックの不正会計がもし本当ならば上場維持すらも揺るがしかねないことであり、即日レーザーテックの株式を手放す必要があると思いました。

上場企業には当然監査法人が入っているので、そのような不正会計は起こり得ないと思われるかもしれませんが、上記エンロン事件にしてもこれまでのその他不正会計にしても監査法人はその企業から報酬をもらっているので、真の意味での第三者の立場を取りづらいのではないでしょうか。

会計士でも弁護士でも一部の方々だけとは言え、不正に加担する者が存在したことは周知の事実です。

そのため、自分自身でレーザーテックの不正会計の信憑性を判断して手放すかどうかを決めるしかないと考えました。

業務時間中は残業時間も含め、業務に集中している(当たり前かぁ(笑))ため、上記の不正会計疑惑のレポートの話を知ったのが6月5日(水)帰宅後の晩遅くでした。

翌朝6月6日(木)の業務開始前までに自分なりに判断して株式を手放すなら売り注文まで入れないといけないという思いがあったので、6月5日(水)の晩は仕事でへとへとに疲れていましたが何故か頭は冴えました(笑)

今回、レーザーテックの不正会計を疑う内容としては、仕掛品が年々増え続けており、実際は不良資産化しているというもの、また、仕掛品の金額の大きさが突出しているのに比して、現預金が少ないこと。

その要因として、最近はTSMCからレーザーテックの製品(半導体製造装置)の注文がないこと。

さらに、レーザーテックの研究開発センターには人の気配がなく、稼働してないのではないかというものでした。

6月5日(水)の晩はへとへとに疲れていたので、とりあえずレーザーテックのサイトを見たところ、『本日ScorpionCapitalLLCにおいて、(中略)、不正会計の疑惑について明確に否定いたします。』とだけコメントがあり、落ち着かないまま眠りにつきました。

翌朝6月6日(木)は急いで最新春号の四季報情報と直近3Qの四半期連結財務諸表を貸借対照表を中心に確認しました。

確かに資産の部は仕掛品が突出したいびつな状態ではあるものの負債の部と併せて考えると必ずしも不正会計の可能性が高いとまでは言い切れないのではないかと考え、株式の売却を見送りました。

限られた時間の中で限られた情報だけで判断したこともあり、確率的にどうなのかを自分の中でせめぎ合いながら最終結論を出すことになったため、結局のところ最後は胆力が試されました(笑)

ただ、短期トレード中心の投資家や信用買いしている投資家、そして、未だ不正会計の真偽が不透明であり疑心暗鬼に陥っておられる中長期保有の投資家が今後レーザーテックの株式を手放す可能性は十分に残っており、真偽が明らかになるまでしばらくは弱含む展開になるのではないでしょうか。

6月6日(木)の晩には、レーザーテックから「一部報道についての補足説明」という形で、製品別動向(売上高/受注高)と棚卸資産の会計処理についての資料が出されているのを確認しました。

レーザーテックの今月末の本決算の財務諸表を見てからでないと何とも安心は出来ませんが、どのような結果が出るにせよ、自分なりに考えた上での結論なので、納得できるとは思います。多分…(^_^;)

これまでレーザーテックの財務諸表は毎期郵送されてくる本決算と中間決算の内容にざっと目を通す程度で、自らIR情報を調べたのは久しぶりでした。(レーザーテックの株式取得前にその他の情報含め調べた時以来です。)

今回のスコーピオン・キャピタルの問題提起により、今後レーザーテックの財務諸表の見方が自分の中で固まりつつあるので、プラス思考で考えれば良いきっかけにはなったと思います。

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なお、特定の金融商品の売買を勧めるものではなく、投資は自己判断および自己責任でお願い申し上げます。

ではでは。