恒例となりました運用実績やいかに(2024.6/30)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

先週の日経平均株価は先々週までの海外勢の売りが一巡したのかじわじわと上げる形となりました。

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個人的に毎年この時期は配当金を再投資に回す方や賞与を投資に回す方がおられるので、どちらかというと株価が上がるイメージを持っていますが、今年は1月~3月に株価が高騰したこともあり、例年のイメージほどの変化は見られない状況です…(^_^;)

7月に入ると夏枯れ相場(市場参加者の減少)と言われることもあり、また、配当金再投資や6月中間決算法人の配当権利狙いも落ち着き、個人的には弱含むイメージですが、4月~6月の値動きが結構弱かったので、果たして今年の夏相場はどうなるでしょうか。

さて、本日は恒例となりました半年に一度の保有金融資産運用実績の確認をしたいと思います。

前回の運用結果の確認が2023年末(2023年12月29日)でしたので、今回は2023年末から6月末(2024年6月28日)までの運用結果を見ていきましょう。

私がベンチマークとしているのは日経平均株価ですので、先ずは日経平均の値動きについてですが、2023年末の株価33,464円から(半年後の)6月末の株価39,583円まで上昇しましたので、半年間で18.2%の上昇になります。

これに対して私個人の2023年末から6月末までの運用実績ですが、保有金融資産が22.2%増加しましたので、日経平均を若干上回る結果になりました。

保有金融資産の大半を日本の大型優良株が占めているので、日経平均の値動きに近い形になりました。

また、本来パフォーマンスを期待していない外国債券ファンドや純金積立について、保有金融資産に占める割合としては大きくないものの中長期で保有し続けており、これら金融商品も近年の円安と世界的な物価高や金利高により、思いがけず良いパフォーマンスを見せたことが、全体として日経平均を下回らない結果につながったと思います。

運用目的がインフレヘッジのため、このような結果になるのは当然と言えば当然かもしれませんが、例えばナスダック指数を中心に投資されている方々はもっとパフォーマンスが良かったかもしれませんね(笑)

今年前半のパフォーマンスがそこそこ良かったので、ここから年末までの半年間については正直なところあまり期待はしていませんし、現在の資産残高を維持し続ければ良いくらいにしか考えていません。

それならば全て換金すれば良いのではと言われそうですが、目的がインフレヘッジですので、ここから更なる物価上昇が続くのであれば、当然、保有する金融資産も増加してもらわないと困ります…(^_^;)

しかし、これまでとは逆に円高や物価安に転換すれば、金融市場にも逆回転が起こり、金融資産の減少を免れないと思いますが、それはそれで仕方ないと考えています。

個人的にはディスインフレやデフレに伴う保有資産の減少よりもインフレリスクの方に恐怖を感じますので…(^_^;)

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なお、特定の金融商品の売買を勧めるものではなく、投資は自己判断および自己責任でお願い申し上げます。

ではでは。

日経平均は上値こそ重いものの、底堅い⁈(2024.6/23)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

日経平均株価は方向感の乏しい停滞した状態が続いています…(^_^;)

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投資主体別売買動向を見ても海外投資家の売り圧力が大きく影響しているように思います。

また、新NISA開始から6ヶ月(半年)を待たずして、新NISAから撤退する個人の方々の話も耳にします。

新NISAはその投資枠の全てを最短で埋めようとしても60ヶ月(5年)かかりますが、未だその10分の1の期間も経ってないにもかかわらず、新NISAを辞めるというのは最初の計画段階で無理があったのかもしれないですね。

新NISAは良い面が強調され過ぎて、焦って出来るだけ早く投資枠を埋める動きがあったのではないでしょうか。

投資に「無理」や「焦り」は禁物であるにもかかわらず、その両方を出動してしまって失敗することは多くの投資家が一度や二度は経験することではないでしょうか。

これらの失敗に懲りて投資から撤退する方、これらの失敗を糧にして戦略を練り直す方、これらの失敗を今後も繰り返す方、様々いらっしゃると思いますが、何が正しいかは神のみぞ知るであります(笑)

さて、私の場合は新NISA開始前の昨年後半に国内ETFと国内個別株で分散投資を行う戦略を立てていましたが、その多くの銘柄が割高になってしまい、6ヶ月を待たずして戦略の練り直しを迫られています…(^_^;)

先日、会社四季報青本(夏号のことを個人的に青本と呼んでいます)を買って、新NISAの候補銘柄としてどれを追加しようか眺めていました。

今後の国内情勢を考えて先ずはセクターを絞り込み、その中から候補銘柄を選定するのですが、今はどの銘柄も割高感が強くて本当に選びづらくなってきていると感じました。

追加の候補銘柄を何とか一つだけ見つけましたが、もう少し下げるのを待つのが良いか、順次買っていくのが良いかという問題があります。

国内株式全体が停滞している今、少しずつ買って行く方向で検討しています。

私は新NISAでは成長投資枠中心の投資スタイルですが、成長投資枠を埋めるだけでも気が遠くなる話で、これから何年もかかりそうですので、何回も戦略を練り直すことになるような気がしてきました(笑)

何が正解かは神のみぞ知るです(笑)

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なお、特定の金融商品の売買を勧めるものではなく、投資は自己判断および自己責任でお願い申し上げます。

ではでは。

昨今の円安が消費落ち込みの要因であるものの(2024.6/16)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

先週は金融政策決定会合があり、日銀は国債の買い入れ規模を減らす方針を決めました。

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植田総裁は「減額をする以上、相応の規模となると考えている」と述べ、具体的な金額の明言は避けました。

本来ならば国債買い入れ規模縮小は円高要因になり得るのですが、既に市場は織り込み済みであり、具体的な金額規模が示されないことで、かえって円安が進みました…(^_^;)

ただ、来月の利上げのために今回は敢えて円安方向に持っていったというふうに捉える向きもあるようです。

日銀会合の前日に米国FOMCでパウエル議長が今後の利下げに慎重姿勢を示したことも、大方の予想通りであったものの、円安が反転しない大きな要因となっています。

ただ、おおよそ30年もの間デフレに甘んじていた日本において、この円安の流れは多くの金融機関の方々がこれまで予想されていたものであり、それに聞く耳を持ってこなかった方々には残念というほかないのではないでしょうか。

某雑誌にデフレの悪影響が出てくるのはデフレが発生した後20年~30年経ってからであり、デフレに転換してからの20年~30年はそれほど影響を感じないものであるということが書かれていたのが印象的でした。

確かに一企業においても業績を上げ続けている時は資金繰りも経営も馬力を要して大変ですが、業績がピークを付けて下がる時は惰性で事業が回るのでむしろ経営的にも資金繰りにおいても楽であり、さらにその後何年も経た後、ジリ貧になっていることに気付いてからが本当の危機である状況とよく似ているのではないでしょうか。

話を戻しますと、日本には円安の恩恵を受ける大企業も多く、利上げ・円高の流れは企業業績に影響を及ぼしかねないので、実際のところ日銀も利上げは未だ早計と考えているものの、国に対して過度に期待する方々やマスコミの円安批判を無視できないというところでしょうか。

一昔前にせっかく貯蓄から投資へという掛け声の下に投資チャンスとなる大きなヒントが出されても、聞く耳すら持たなかった方々が、果たして将来の国内景気のことを考えて日銀や国に対して円安批判をされていれば良いのですが…(^_^;)

インフレを実感しつつある今日、当然ながら日本経済の行方がまともに我々日本国民の生活に影響を及ぼす訳ですが、このブログをご覧になってくださっている方々は日本がどのような状況になろうとも是非とも乗り越えていただきたいと思いますし、そのための準備を着実に進めていただければと思います。

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なお、特定の金融商品の売買を勧めるものではなく、投資は自己判断および自己責任でお願い申し上げます。

ではでは。

先週後半はスコーピオン・キャピタルに振り回された⁈(2024.6/9)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

日経平均株価は退屈な動きが続いていますが、これこそが日経平均らしさでしょう(笑)

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さて、何かと話題の多いレーザーテック(6920)ですが、先週はいつも以上に話題性がありました!

レーザーテックは日々の株式売買代金が常に上位にあり、短期トレードを主戦場とする個人投資家に人気の銘柄のひとつです。

そのレーザーテックに対して、アクティビストで空売り投資家のスコーピオン・キャピタルが不正会計の疑惑があるというレポートを6月5日(水)に出しました。

私は短期トレーダーではありませんが、以前にレーザーテックの将来性を買って最低単元株数だけ保有しています。(売買せずに持ちっぱなし(笑))

レーザーテックはこれまでもジェットコースターのようなチャートの動きを見せていましたので、単に株価が急落しただけなら気にならなかったのですが、不正会計という問題提起には、さすがに焦らずにはいられませんでした…(^_^;)

不正会計で真っ先に思い出すのは何と言っても2001年10月のエンロン事件ではないでしょうか。

エンロン事件では、当時お世話になっていた方の保有していた投資信託がこれが原因で急激に棄損してしまったことを覚えています。

そのこともあったので、レーザーテックの不正会計がもし本当ならば上場維持すらも揺るがしかねないことであり、即日レーザーテックの株式を手放す必要があると思いました。

上場企業には当然監査法人が入っているので、そのような不正会計は起こり得ないと思われるかもしれませんが、上記エンロン事件にしてもこれまでのその他不正会計にしても監査法人はその企業から報酬をもらっているので、真の意味での第三者の立場を取りづらいのではないでしょうか。

会計士でも弁護士でも一部の方々だけとは言え、不正に加担する者が存在したことは周知の事実です。

そのため、自分自身でレーザーテックの不正会計の信憑性を判断して手放すかどうかを決めるしかないと考えました。

業務時間中は残業時間も含め、業務に集中している(当たり前かぁ(笑))ため、上記の不正会計疑惑のレポートの話を知ったのが6月5日(水)帰宅後の晩遅くでした。

翌朝6月6日(木)の業務開始前までに自分なりに判断して株式を手放すなら売り注文まで入れないといけないという思いがあったので、6月5日(水)の晩は仕事でへとへとに疲れていましたが何故か頭は冴えました(笑)

今回、レーザーテックの不正会計を疑う内容としては、仕掛品が年々増え続けており、実際は不良資産化しているというもの、また、仕掛品の金額の大きさが突出しているのに比して、現預金が少ないこと。

その要因として、最近はTSMCからレーザーテックの製品(半導体製造装置)の注文がないこと。

さらに、レーザーテックの研究開発センターには人の気配がなく、稼働してないのではないかというものでした。

6月5日(水)の晩はへとへとに疲れていたので、とりあえずレーザーテックのサイトを見たところ、『本日ScorpionCapitalLLCにおいて、(中略)、不正会計の疑惑について明確に否定いたします。』とだけコメントがあり、落ち着かないまま眠りにつきました。

翌朝6月6日(木)は急いで最新春号の四季報情報と直近3Qの四半期連結財務諸表を貸借対照表を中心に確認しました。

確かに資産の部は仕掛品が突出したいびつな状態ではあるものの負債の部と併せて考えると必ずしも不正会計の可能性が高いとまでは言い切れないのではないかと考え、株式の売却を見送りました。

限られた時間の中で限られた情報だけで判断したこともあり、確率的にどうなのかを自分の中でせめぎ合いながら最終結論を出すことになったため、結局のところ最後は胆力が試されました(笑)

ただ、短期トレード中心の投資家や信用買いしている投資家、そして、未だ不正会計の真偽が不透明であり疑心暗鬼に陥っておられる中長期保有の投資家が今後レーザーテックの株式を手放す可能性は十分に残っており、真偽が明らかになるまでしばらくは弱含む展開になるのではないでしょうか。

6月6日(木)の晩には、レーザーテックから「一部報道についての補足説明」という形で、製品別動向(売上高/受注高)と棚卸資産の会計処理についての資料が出されているのを確認しました。

レーザーテックの今月末の本決算の財務諸表を見てからでないと何とも安心は出来ませんが、どのような結果が出るにせよ、自分なりに考えた上での結論なので、納得できるとは思います。多分…(^_^;)

これまでレーザーテックの財務諸表は毎期郵送されてくる本決算と中間決算の内容にざっと目を通す程度で、自らIR情報を調べたのは久しぶりでした。(レーザーテックの株式取得前にその他の情報含め調べた時以来です。)

今回のスコーピオン・キャピタルの問題提起により、今後レーザーテックの財務諸表の見方が自分の中で固まりつつあるので、プラス思考で考えれば良いきっかけにはなったと思います。

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なお、特定の金融商品の売買を勧めるものではなく、投資は自己判断および自己責任でお願い申し上げます。

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株価と金利の関係(2024.6/2)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

コロナ禍以来、久しぶりに株価配当利回りランキングを見ましたが、銘柄は当然入れ替わりつつも、現在も配当利回りが高い銘柄が意外と多いことに驚かされました。

コロナ禍の時は株価が低迷しているので、利回りが高いのは理解できるのですが、日経平均株価がこれだけ上がったにもかかわらず、高い配当利回りを維持しているということは、昨年2023年春に東京証券取引所がPBR(株価純資産倍率)の低迷する上場企業に対して改善策を開示・実行するよう要請したことの効果が大きいのかもしれません。

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ところで、これまでは米国の長期金利の動向ばかりが注目されていましたが、気付けば日本の長期金利も急速に上昇していて10年金利が1%を超えてきました。

昨今の物価上昇および賃金アップにより、国内の長期金利に対する市場期待が高まっているのかもしれませんが、最近の金利上昇ペースは個人的に心穏やかでないレベルです。

私自身が大きな借り入れをしているからというわけではなく、金利が株価に少なからず影響を及ぼす可能性があるからです。

昨年から機関投資家をはじめ多くの投資家が米国FOMCによる利上げや利下げの発表を気にしてきたので、言うまでもありませんが急激な金利上昇は株価に良い影響を及ぼさないように思います。

そもそも金利上昇は大きな融資を受けている企業にとって業績の圧迫要因になります。

もちろん支払利息分を販売価格に転嫁したり、インフレによって保有する資産の価値が上がれば問題ありませんが、タイムラグが生じるため、資本が脆弱な企業は厳しくなるでしょう。

但し、国内の老舗優良企業はバブル崩壊の教訓から、これまで内部留保を相当に手厚くしてきたので、今こそ、それが活かされる時が来たのかもしれません(笑)

一方で投資家側の立場では、金利上昇により、将来的に預金や債券の利回りが株価配当利回りに比して見劣りしない水準にまでなれば、株式を売却してリスクの低い預金や債券に資金が流れる(株価下落の)可能性があります。

現在の米国が良い例ではないでしょうか。

但し、金利上昇局面の途中で長期固定債券を買うのはNGです。(長期変動債券や短期債はOKです。)

長期固定債券は金利がピークだと思ったタイミングで購入するのが良いでしょう。

バブル景気の頃は株価配当利回りよりも預貯金の金利の方が高い状況だったにもかかわらず、山っ気の強い人々がそれでも日本の株価は永遠に上昇すると盲信してバブル崩壊で大変な目に遭い、株式に全く興味関心がない普通の人々が預貯金で手堅く資産形成出来た時代でした(笑)

そして、バブル崩壊後の預金金利がゼロ近傍となったデフレ時代においても手堅く資産形成されてきた方々の多くが、株価配当利回りや外国債券利回りには見向きもせずに引き続き預金で資産運用を続けてこられました。

一般的な日本人は金融リテラシーが低いと言われる所以かもしれませんね。

まあ、米国は経済が悪化すれば他の国々を利用して自国を立て直す術を身に付けているので、金融リテラシーの問題だけとまでは言えませんが…(^_^;)

ただ、バブル崩壊の時と同じ轍を踏まないように金融リテラシーを身に付けて、実際に自身がその通りに動くかどうかは別として正攻法を知っておくことは無駄にはならないと思います。

私事で恐縮ですが、随分前になりますが若い頃にたまたまFP2級を取りました。(全然大した事なくてすみません。)

資格マニアというわけではありませんが、私はもともと理系学部で、若い頃(社会人になってから)に訳あって簿財と国税三法を勉強して科目合格するも力尽き(笑)、このままでは何も残らないと思い、その後しばらくして趣味で宅建とFP2級を取りました。

簿財と国税三法は自分なりにがっつり集中して勉強したつもりですが資格取得は果たせず、趣味の2つはそれまでの勉強と関連性が高かったのと解答の形式が選択肢だったので勉強の方はあまり身を入れず(当時も仕事が忙しくて当然独学で机上ではほとんど勉強せず)に、まぐれ合格です…(^_^;)

ただ、2つとも全く仕事には活かせてないのが残念ですが、趣味の資産運用で少し活かせてるかもしれませんね(笑)

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なお、特定の金融商品の売買を勧めるものではなく、投資は自己判断および自己責任でお願い申し上げます。

ではでは。