有事の時に思うこと Part1(2022.3/5)

ロシア軍によるウクライナ侵攻というあってはならない事態が起きてしまいました。

自分の身は自分で守らなければならないということをあらためて考えさせられます。

それは財産についても同じことで、有事の際に資産運用について語るのは憚れますが、過去の歴史の中で金(Gold)が重宝されてきたことがこういう時だからこそ理解できます。

ウクライナの方たちは、それこそ一切の猶予なく住むところを追われ、着の身着のままで国外に逃れ、辛うじて死を免れた人も多いですが、これからさらに見ず知らずの土地でどうやって生きていくのかという試練が待ち受けているのではないでしょうか。

もちろん国際的な人道支援活動により、最低限の生活が出来るようになるのかもしれませんが、将来の希望が持てるようになるまでに果たしてどれくらいの年数がかかるのかは計り知れないと思います。

不測の事態に強い金投資資産防衛&資産形成のすべて [ 植田進 ]

価格:1,540円
(2022/3/5 22:57時点)
感想(0件)

もし、このような極限状態に陥った時に備えて、過去の歴史に倣い金(Gold)を保有し、実際に有事の際に金(Gold)を持ち出すことが出来ればどうでしょうか。

あくまでも想像の域を出ませんが、金(Gold)を持っているということで少なからず精神安定剤の役割を果たしてくれると思いますし、生活基盤を固めるまでの繋ぎとしても助けてくれる存在になるのではないかと思います。

金(Gold)については、持っていても何ら利益を生まないということで、どちらかというと否定的な見方をされる方もおられますし、特に金利上昇局面等ではあまり好まれない傾向にあります。

確かに平和な社会が未来永劫続くのであれば、金(Gold)を持つ意味は一種の自己満足に過ぎないのかもしれません。

新型コロナウイルスが世界中を襲い始めた2020年を振り返ってみますと、新型コロナウイルスにより世界経済が悪化し、戦争が勃発する可能性があるという話が出ていました。

この話を聞いた時はそのような考え方もあるのかという程度で、すっかり忘れていたのですが、最近になって思い出しました。

日本は島国ということもあり、また、先人の方々のおかげで比較的平和な日々が続いているために、良くも悪くも普段の生活の中で戦争が起こるということはなかなか想像しづらいですが、常に隣国と緊張関係にある陸地続きの国に住んでいれば戦争を肌感覚で意識せざるを得ないのかもしれません。

そうであれば、金(Gold)の価値は単なる装飾品や工業製品に必要な貴金属というだけに止まらず、万が一の有事の際に生き延びていくために必要なものという、もう一段上の価値になるように思います。

もちろん戦争含め有事が発生しないことが一番良いのですが、実際に有事が起こってしまった時に何が出来るのか想像力を働かせておくことも資産運用をする上では重要だと思います。

これまで資産運用の側面から金(Gold)を単なるインフレリスクをヘッジするもの(=同様の相関関係にある他の代替資産と大して変わらないもの)と考えてきましたが、今回のウクライナの非常事態により金(Gold)が持つ過去の歴史的な重みをぐっと身近に感じることが出来たような気がします。

なお、特定の金融商品の売買を勧めるものではなく、投資は自己判断でお願い申し上げます。

最後になりましたが、ウクライナの人々に真の自由と平和が一日も早く訪れることを心からお祈り申し上げます。

ではでは。