皆様、いかがお過ごしでしょうか。
先週は金融政策決定会合があり、日銀は国債の買い入れ規模を減らす方針を決めました。
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植田総裁は「減額をする以上、相応の規模となると考えている」と述べ、具体的な金額の明言は避けました。
本来ならば国債買い入れ規模縮小は円高要因になり得るのですが、既に市場は織り込み済みであり、具体的な金額規模が示されないことで、かえって円安が進みました…(^_^;)
ただ、来月の利上げのために今回は敢えて円安方向に持っていったというふうに捉える向きもあるようです。
日銀会合の前日に米国FOMCでパウエル議長が今後の利下げに慎重姿勢を示したことも、大方の予想通りであったものの、円安が反転しない大きな要因となっています。
ただ、おおよそ30年もの間デフレに甘んじていた日本において、この円安の流れは多くの金融機関の方々がこれまで予想されていたものであり、それに聞く耳を持ってこなかった方々には残念というほかないのではないでしょうか。
某雑誌にデフレの悪影響が出てくるのはデフレが発生した後20年~30年経ってからであり、デフレに転換してからの20年~30年はそれほど影響を感じないものであるということが書かれていたのが印象的でした。
確かに一企業においても業績を上げ続けている時は資金繰りも経営も馬力を要して大変ですが、業績がピークを付けて下がる時は惰性で事業が回るのでむしろ経営的にも資金繰りにおいても楽であり、さらにその後何年も経た後、ジリ貧になっていることに気付いてからが本当の危機である状況とよく似ているのではないでしょうか。
話を戻しますと、日本には円安の恩恵を受ける大企業も多く、利上げ・円高の流れは企業業績に影響を及ぼしかねないので、実際のところ日銀も利上げは未だ早計と考えているものの、国に対して過度に期待する方々やマスコミの円安批判を無視できないというところでしょうか。
一昔前にせっかく貯蓄から投資へという掛け声の下に投資チャンスとなる大きなヒントが出されても、聞く耳すら持たなかった方々が、果たして将来の国内景気のことを考えて日銀や国に対して円安批判をされていれば良いのですが…(^_^;)
インフレを実感しつつある今日、当然ながら日本経済の行方がまともに我々日本国民の生活に影響を及ぼす訳ですが、このブログをご覧になってくださっている方々は日本がどのような状況になろうとも是非とも乗り越えていただきたいと思いますし、そのための準備を着実に進めていただければと思います。
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なお、特定の金融商品の売買を勧めるものではなく、投資は自己判断および自己責任でお願い申し上げます。
ではでは。